お風呂あがりは

お風呂あがりは指先がふにゃふにゃで、この状態でギターを弾くと皮がズルズル剥ける。
だからお風呂あがりすぐの今は、別のことをする。
日々なにかひとつ書き残す。
それが誰のためになろうがなるまいが関係はない。
かつてなんの準備もないまま始めたいろんなものごとが、日々積み重ねることによってひとつの形になっていった。


いつも自信があるわけではない。
余裕もない。いつもギリギリのラインをやっとの思いで乗り越える。
すでに先をゆく人々にとっては滑稽に見えようが、これが持てる力のすべてだとがむしゃらにやっている人達の姿は美しい。
残された時間はそう長くはない。
追いつくことはないかもしれない。
けれど、追いかけることを諦めれば、物語はそこで終わる。
そこまでの努力もなにもかも水泡に帰する。
鳥かごの中のオウムのような日々はもう卒業だと、翼を広げたところで、この小さく無様な翼ではまた地に落ちる。
言いたいことも言えなくなり、ただただ硬直するばかりの心。
この空間は、そんな硬直した心を癒やす場所になればいいな・・・
誰かに分かってもらいたいわけでもない。
ただのひとりごと。
幾多の果たせていない約束がいっぱいある。
不甲斐なさを嘆く時間があったら、前に足を進めよう。