かの人物

かの人物にも大いなる目標があった。
これまでに取り組んできたこと、そのこと自体は、かの人物の目指していた目標ではなく、最初から単なる通過点でしかない。
しかしながら、ことが大きくなり独り歩きしてゆく中で、身動きが取れなくなっていった。
かの人物がしていることは決して悪いことではない。
希望を、勇気を、そしてなにより元気を分け与える存在だ。
だけれども、そこに納得のいかない気持ちが、ずい分前からある。
そこで心を整理し、かの人物との決別を決めた。


大いなる決別から約半年。
かの人物になり変わって振る舞うときは、かの人物になりきらなければいけないのに、自分とは異質の存在のかの人物の性格を貫くのは容易ではない。
心を隔てるものはあっても、身体はひとつ。
かの人物は小さな部屋の中。
扉を開けば行き来はできるが、私にはその小さな部屋は狭すぎる。
かの人物が表に出ても、私という存在はその小さな部屋に入ることができないし、かの人物がどんな行動をするのか気がかりでならず、私はかの人物の邪魔ばかりする。
盲信をなによりも嫌う私には、なかなか難しい所業なのだろう・・・
何事にも左右されない頑丈なハートがほしい。
・・と、さて・・・様々な言い訳をここで書いてもしかたない。
予期せぬ反応や心ない中傷にも耐え、待っていてくれる人々のことを考えよう。
かの人物になりきるときは、かの人物の特徴をより強く強調すべきだと昨日の失敗を元に思った。
もう一年くらい・・・そのくらいなら耐えられるだろう。
その間に、かの人物を超える力を身につける!
それが今の自分のひとつの階段。
かの人物になりきらなくても良い境遇にたどりつくためにも、日々を大事にしていこう。
一秒たりともムダにしないよう。
ほら、行動開始!!